千葉県北西部を走る電車(総武線、常磐線、新京成線、東武野田線等)に乗っていると車窓から黄色の看板が特徴の
「しちりん」というお店をよく見掛けます。
チェーン店ではあるのですが、店頭に赤ちょうちんがぶら下がっていたりと居酒屋要素が強い焼肉店です。
この記事では「しちりん」の魅力について紹介します。
「しちりん」とは?
千葉県北西部を中心に展開する焼肉居酒屋チェーン店です。
チェーン店ではありますが、各店舗毎に個性がありカウンター席が設置してある店舗も多い為、
地元の飲兵衛が足繫く通う様な魅力的な焼肉店です。
とても目立つ黄色い看板が目印なのですが、実は「しちりん」というお店は2つあります。
一つが有限会社しちりんが運営する「あみ焼元祖しちりん」で、主に常磐線沿線に展開しています。
もう一つが株式会社七輪商事が運営する「備長炭火ホルモン焼しちりん」で、主に総武線沿線に展開しています。
店名をよーく見ればそのお店がどちらの会社に関係したお店であるのかが分かりますが、見た目や店内のつくりは両者ともにほぼほぼ同じなので、余程気にしない限りは両者の違いに気付かないのではないかと思います。
なぜ会社が違うのに店舗が似通っているのか?
会社こそ違いますが、それぞれの会社の運営者は本物の兄弟らしいです。
お兄さんが「あみ焼き元祖しちりん」、弟さんが「備長炭火ホルモン焼しちりん」を運営しているみたいです。
どちらのお店もホルモンを中心としたメニュー構成や「にんにくオイル焼」が名物である点は変わりませんが、
「あみ焼き元祖しちりん」がアサヒビール、「備長炭火ホルモン焼しちりん」ではサントリーモルツと、
提供しているビールの会社が違う為、そこで判別する事が可能です。
初めての「しちりん」
初めてしちりんの存在を知ったのは大学進学を機に津田沼に引越して来た時です。
新京成線の線路沿いに「備長炭火ホルモン焼 しちりん」というお店があるのを見つけました。
その時はまだ未成年でお酒が飲めなかったので「線路沿いに焼肉店があるんだー」程度にしか認識していなかったのですが、
成人を迎え飲み歩きに目覚めると店頭にぶら下がっている赤ちょうちんに魅力を感じ、
ある日、店内へと足を踏み入れる事にしました。
店内に入ると左手にカウンター席、右手に座敷席がありました。
わたしは一人で訪問したので、店内中ほどのカウンター席に着きます。
周囲では津田沼の先輩飲兵衛の方々がそれぞれ思い思いに目の前に置かれたしちりんと向き合っています。
店員さんからおしぼりを頂いたので、トリスハイボール(280円)を注文します。
注文したトリハイを待つ間にメニューを眺めます。
メインのお肉はホルモンです。
私はカシラが好きだったのでカシラ(450円)を注文する事にしました。
そして、メニューの中でもアピールがすごい「にんにくのオイル焼(400円)」も注文する事にしました。
ほどなくしてトリハイが届きます。
トリハイを運んで頂いた店員さんにカシラとにんにくのオイル焼を注文します。
カシラを注文すると味付けを聞かれます。
店員さんに何味があるのかを訪ねると「タレ」「塩」「特製塩ダレ」「にんにくゴマダレ」があるそうです。
にんにくゴマダレにしたいところでしたが、初訪問なので「タレ」で注文しました。
目の前で焼かれるお肉と名物にんにくのオイル焼に魅了されました
トリハイを飲みながら待っていると目の前に七輪が置かれ、手のひらサイズの銀皿に乗ったお肉と、小さな鉄鍋に入ったにんにくのオイル焼が到着します。
早速カシラを七輪で焼き始めます。
目の前でカシラが焼かれる光景はとても良いもので思わずトリハイが進んでしまいます。
そして七輪の端っこでは鉄鍋に入ったにんにく達がぐつぐつと良い音を立てています。
これまでも焼肉店でお肉が焼ける様子は何度も見てきましたが、一人でお肉と一対一で向き合うと、
こんなにも素晴らしい光景でお酒が進むという事をこの時初めて学びました。
今思えばこの時の体験が社会人になってソロキャンプを始めたきっかけになったのかなと思います。
※わたしが社会人になってソロキャンプに挑戦した話はこちらの記事で紹介しています。
極上の光景?を眺めていたらカシラが焼きあがったので早速食べます。
カシラらしい肉肉しい食感とタレの味でまたもやトリハイが進みます。
今でもカシラはしちりんに訪問したらまず最初に頼むメニューになっています。
あっという間に無くなってしまったトリハイをお替りすると今度はにんにくのオイル焼が出来上がります。
正直焼肉店によくあるにんにく焼と同じだろうなと思っていたのですが、しちりんのにんにく焼は想像以上に絶品でした。
これまで味わった事の無いホクホク感とほのかに香る塩とごま油の香りが最高です。
加熱されたにんにくなので辛みも無く、次の日も気にせず無我夢中で食べられる一品でした。
七輪と向かい合いながらカシラを焼き美味しいにんにくを食べながらトリハイを飲み続けます。
にんにくを食べ終わると店員さんがにんにくが入っていた小さな鉄鍋に溶いた卵を入れました。
そうです。しちりんのにんにくのオイル焼はにんにくだけが主役ではないのです。
にんにくのエキスがしっかりと詰まったごま油でとても罪深い卵焼きを店員さんが作ってくれるのです。
この卵焼きが悪魔的な美味さで思わずこれで最後にしようと思っていたトリハイをお替りしてしまいました。
にんにくのエキスを吸ったごま油で卵焼きを作るとこんなにも悪魔的な味になるのだという事を初めて知りました。
今では家でにんにく焼やアヒージョを作ると必ず油を残して卵焼きで〆る様になってしまいました。
この津田沼のしちりんはわたしに一人焼肉の楽しさを教えてくれただけではなく、七輪焼肉の魅力とにんにくの奥深さを教えてくれました。
今は松戸市に住んでいる為、なかなか津田沼のしちりんには行けませんが、近所にはあみ焼き元祖しちりんがあるので定期的ににんにくのオイル焼を摂取しに行っています。
こんな方におすすめ!
・一人焼肉に挑戦してみたい
・七輪を眺めながらお酒を飲みたい
・席で煙草を吸いながら焼肉を楽しみたい
(最寄りのしちりんは全席喫煙可です。お店によって喫煙の可否が分かれているかと思いますので事前に確認をお願い致します。)
・美味しいにんにくのオイル焼を食べたい
上記の様な願望を持っている方におすすめ出来るかなと思います。
七輪を目の前に置いてお肉を焼きながら飲むお酒はとても美味しいので、
お近くにしちりんの店舗がある方はぜひ一度訪問してみて下さい!
コメント